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循環素材更新日

オーシャンバウンドプラスチック

東南アジアで認証を備えたオーシャンバウンドプラスチックのサプライチェーンを支える回収・リサイクル作業者

OCEAN MATERIAL | 2026年2月21日 | 15分

オーシャンバウンドプラスチック — 単なる流行語ではない理由

目次

  1. 海洋プラスチックについてのよくある誤解
  2. オーシャンバウンドプラスチックとは
  3. 必要なのはラベルではなく機能する仕組み
  4. Ocean Materialができるまで
  5. 素材を支える人々
  6. 廃棄物から価値へ
  7. 海洋プラスチック問題への包括的な取り組み
  8. サプライヤーを選ぶ際の視点

海洋プラスチックについてのよくある誤解

海にあるプラスチックの多くは、海上での不法投棄が出発点ではありません。機能していない廃棄物管理、河川、設備のない沿岸といった陸上で生まれます。日光、海水、時間の作用で劣化すると、もろい破片になり、リサイクルは極めて難しくなります。 だからこそ、清掃よりも流出の予防が重要です。Ocean Materialは、海に入る前にプラスチックを食い止めるため、リスクの高い沿岸地域で直接活動しています。

東南アジアで認証を備えたオーシャンバウンドプラスチックのサプライチェーンを支える回収・リサイクル作業者

写真:海洋プラスチックに関わる人々の素顔

説明:廃棄物回収者、ゴーストネット、認証を備えたリサイクル拠点まで、東南アジアのプラスチック廃棄物をめぐる多様な現実。それぞれの人と現場が、Ocean Materialの追跡可能なサプライチェーンの一段階を担っています。

オーシャンバウンドプラスチックとは

「オーシャンバウンドプラスチック(OBP)」は、Jenna Jambeck博士が2015年に、海岸線から50 km以内にある、適切に管理されていないプラスチック廃棄物として定義したものです。その後、以下を含む概念へ発展しています。

  • Potential OBP — 沿岸付近で適切に管理されていない廃棄物
  • Waterway OBP — 河川や運河にある素材
  • Shoreline OBP — 砂浜付近のごみ
  • Fishing gear OBP — 廃棄された網、釣り糸、かご

Ocean Materialでは、小規模な沿岸コミュニティから漁網を回収することが、活動の主要部分を占めています。以前は海に直接捨てられていた漁網が、現在は組織的な回収体制を通じて戻されています。分類上は「オーシャンバウンドプラスチック」に含まれる一方、私たちはこの素材を「海洋プラスチック」として扱い、説明しています。海で直接使われていたこと、生態系への影響が大きいこと、複雑な加工を要すること、そして最も有害な形の海洋プラスチック汚染を代表するためです。

必要なのはラベルではなく機能する仕組み

機能する仕組みがなければ、OBPも単なるラベルにとどまります。次のような方法では十分ではありません。

  • 仲介者を通じて、由来を追跡できないプラスチックを買う
  • 回収作業者に不公正な報酬を払う
  • 地域に利益をもたらさず、価値の低い素材を輸送する

東南アジアの海岸でボトルを選別する男性。「解決策は海ではなく陸にある」という英語の文字が重なり、陸上での流出防止の重要性を示す

写真:プラスチックを選別する地域の回収作業者

説明:公正な報酬と確認済みのトレーサビリティを通じて、回収作業者を支える

Ocean Materialができるまで

回収から認証を備えたPETフレークへ — 9つの工程

📍 以下の写真はすべて、東南アジアのOcean Materialのパートナー拠点で撮影しました。認証を備えたOBPサプライチェーンは、ここから始まります。

工程1:出発点

Ocean Materialができるまでを、一歩ずつ

フィリピンの沿岸農村部にあるプラスチック廃棄物の回収拠点。認証を備えた供給網の出発点を示し、工程を紹介する英語の文字が重なる

廃棄物管理設備が不十分な遠隔の沿岸地域では、代替手段がないまま廃プラスチックが積み上がります。私たちは、本来失われてしまうものに価値を生み出すために関わります。

工程2:手作業で回収

地域の回収作業者が選別

フィリピンの地域回収拠点で廃プラスチックを手作業で計量・選別する人々。「手作業で回収、地域の作業者が選別」という英語の文字

廃棄物回収者や小規模事業者が、多くの場合、簡単な道具で混合プラスチックを集めます。公正な報酬と尊厳が重要です。袋ごとに計量し、記録し、追跡します。

工程3:素材の種類で分ける

ボトルを種類別にまとめ、次の工程へ

フィリピンの回収拠点で種類ごとに分けられたボトル。「種類別にまとめ、次の工程へ」という英語の文字

選別は回収直後から始まります。清浄な投入原料を確保するため、PETボトルをHDPE、PP、その他のプラスチックから分けます。

工程4:さらに細かく分別

主に手作業で、色を分け、ラベルを外す

回収拠点でボトルを色別に分け、ラベルを手作業で外す作業者。「色分けとラベル除去は主に手作業」という英語の文字

手選別が品質を支えます。有色のボトルを分け、キャップやラベルを取り除き、異物混入を最小限に抑えます。

工程5:前処理施設への搬入

前処理施設に保管し、リサイクルに備える

選別済みプラスチックを保管・リサイクルのために前処理施設へ運ぶトラック。「前処理施設に保管、リサイクルの準備完了」という英語の文字

選別後の素材は地域のパートナー施設へ運ばれ、予備洗浄と保管を経てリサイクルに備えます。

工程6:洗浄前の検査

湿式処理の前に目視検査

コンベヤー上のボトルを湿式処理前に目視検査する作業者。「湿式処理前の洗浄前検査」という英語の文字

ボトルが検査用ベルトを通過する際、訓練されたスタッフが残った異物を取り除き、目視で確認します。

工程7:冷水洗浄

汚れとほこりを落とし、価値を残す

リサイクル施設の回転ドラムで破砕プラスチックを冷水洗浄する工程。「冷水洗浄で汚れとほこりを除き、価値を残す」という英語の文字

洗浄により表面のほこりや有機残留物を除きます。素材の品質を保つために重要な工程です。エネルギー使用量は、原料と洗浄工程によって異なります。

工程8:温水洗浄

世界の品質基準に対応するための洗浄

産業用リサイクル施設でプラスチックフレークを温水洗浄する工程。「世界の基準を満たす品質のために」という英語の文字

十分な洗浄で衛生状態を整え、消費財、包装、繊維に使うための素材を準備します。

工程9:最終製品

Ocean MaterialのPETフレーク。認証、追跡可能性、資源循環。

納入に向けて大型袋に保管された認証を備えたPETフレーク。「Ocean Material — PETフレーク、認証、追跡可能、循環」という英語の文字

フレークはアップサイクルの準備が整い、世界のブランドの繊維、包装、家具、物流用途に使われます。

記録に基づき追跡可能なサプライチェーンが、沿岸での回収・リサイクルと産業需要をつなぎます。

素材を支える人々

沿岸プラスチックの回収に携わる作業者と地域住民のコラージュ。「沿岸回収を支える名もなき担い手」という英語の文字

写真コラージュ:作業者、回収者、地域の人々のポートレート

説明:実在する人々。実際の仕事。現場での成果。

私たちの方法が機能するのは、人を中心に据えているからです。地域の回収者、リサイクル事業者、漁業者、加工事業者が、生産する一つひとつのフレークを支えています。

由来の分からないプラスチックを匿名で買うことはしません。誰が回収し、どのように扱ったかを把握し、工程ごとに記録します。

廃棄物から価値へ

漁網の上で、再生プラスチックのペレットを手に持つ様子

写真:漁網の上で再生ペレットを持つ手

説明:漁具から、高品質な再生材料へ。

私たちの技術は、以前は価値が低かったプラスチックを、世界のブランドが繊維、包装、物流に使う高性能な素材へ変えます。

回収したプラスチックに商業用途をつくることで、地域の回収・リサイクル事業を支え、素材を循環させ続けることに貢献します。

海洋プラスチック問題への包括的な取り組み

🧠 予防としての教育

本当の循環は、回収前から始まると考えています。The Circular Roadshowでは、Ocean Materialがプログラムの構想と学習内容を開発し、KOMA KARANTH FOUNDATION LIMITEDが地域での教育活動を運営します。学習内容には、次の目的があります。

  • プラスチック廃棄物と環境リスクへの理解を高める
  • 世界のサプライチェーンと素材の価値を学ぶ機会を提供する
  • 地域がよりよい方法を取り入れ、海洋流出を初めから防ぐことを支える

Ocean Materialは、有害なプラスチックの流れを海に達する前に回収し、アップサイクルし、代替することを目指しています。

⚓ 漁網・漁具:深刻な脅威

漁具は海洋プラスチックの最大3分の1を占め、最も致命的な形態です。ゴーストネットは海洋動物を絡め取り、サンゴ礁を傷つけ、水中に沈むと除去が極めて難しくなります。私たちは次の活動を行います。

  • 漁業コミュニティから網、ロープ、かごを回収・リサイクルする
  • 漁具を高性能素材へアップサイクルする
  • 完全なトレーサビリティにより回収を追跡・記録する

🌿 海藻由来の包装:自然由来の代替素材

海洋養殖コミュニティから責任ある方法で調達する海藻原料を使い、生分解性の包装を開発しています。

  • コンポスト化を目標として開発し、最終配合と想定する廃棄条件での試験を前提とする
  • 食品、化粧品、乾燥製品の使い捨てプラスチックに代わることを目指す
  • 使用後の性能は完成した包装で評価する。バイオマス由来の含有量だけで、マイクロプラスチックのリスクがないと判断しない

♻️ 複雑な混合廃棄物のアップサイクル:ごみを資源へ

フィルム、包装材、多層材、混合繊維など、価値の低い混合プラスチックは、従来の方法ではリサイクルが難しい場合があります。直接加工では、適格性を確認した二次原料の産業用途を探ります。すべての混合原料が適するわけではありません。想定する用途には、次が含まれます。

  • 建設用途に適した建築用軽量パネル
  • 物流向けモジュール部材(パレット、保護板など)

サプライヤーを選ぶ際の視点

海洋プラスチック汚染を減らすには、廃棄物の流出防止、使われなくなった漁具の回収、河川の清掃、再生材料の市場づくりなど、多様な方法が必要です。

Ocean Material、Bureo、Plastic Bank、Oceanworks、#tide、Parleyは、それぞれ異なるプログラムとサプライチェーンを通じて、プラスチックの回収を素材や製品の用途へ結びつけています。回収プラスチックに新たな用途を生み出す道筋の多様さを示す取り組みです。

The Ocean Cleanup、Plastic Fischer、RiverRecycle、4ocean、Sungai Watch、everwaveは、河川、海洋、沿岸での廃棄物回収に取り組んでいます。技術、対象地域、回収物の処理方法はそれぞれ異なり、一部の活動はリサイクルや新製品への活用にも広がっています。

私たちは、これらの組織とそこで働く人々の取り組みを尊重しています。また、ここで挙げた組織の一部とは原料プロジェクトで協働し、回収を新たな素材用途につなげています。方法は異なっても、川と海のプラスチック汚染を減らすという目標は共通です。

製造業にとって次の段階は、生産で使える素材を見つけることです。オーシャンバウンドのPPやPETと、使用済み漁網由来のPA6では、仕様や加工条件が異なります。比較では、ポリマー、グレード、色、形状、原料由来の資料、関連規格に加え、サンプルの供給可否、注文数量、納期、納入までの総費用を検討することが有用です。

Ocean Materialは、リサイクル、製造、技術のパートナーとともに、資源の流れ、コンパウンド、製品用途、供給経路を積極的に開発しています。配合設計や加工性能から商業規模での安定供給まで、回収原料を産業製造の要件につなぎます。重視するのは、安定した品質、競争力のあるコスト、そしてお客様の用途で機能する素材です。

選択肢を比較しているお客様からのご相談を歓迎します。用途、目標仕様、想定数量、納入先をお知らせください。既存の適したグレードと、プロジェクトに合わせた開発の可能性を検討し、明確な比較の基盤をご提供します。

素材を見る、または用途について相談する。

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